ケーススタディ

2016.06.16更新

【相談前】
 いとこが亡くなりました。
 いとこは独身で両親はすでに他界、兄弟もいません。
 いとこには不動産と預貯金があります。いとこは長年癌で入通院を繰り返していたのですが、身の回りの世話や病院の付き添いは私が行っていました。
 私がいとこの遺産を相続することはできるのでしょうか?


【相談後】
 相続人になることができるのは、配偶者、子や親などの直系卑属や直系尊属、兄弟姉妹(代襲相続人を含む。)に限られます。


 いとこには、相続権はありませんが、①被相続人と生計を同じくしていた者、②被相続人の療養看護に努めた者、③その他被相続人と特別の縁故があった者は、特別縁故者として、家庭裁判所に申し立てることによって、相続財産の全部ないしは一部を取得することができます。

 

 依頼後、まずは、利害関係人として、家庭裁判所に対し、相続財産管理人の選任を申し立てました(相続財産管理人は,被相続人の債権者等に対して被相続人の債務を支払うなどして清算を行う者を言います)。

 家庭裁判所からの相続財産管理人が選任されたことを知らせるための公告、相続人を探すための公告がなされ、その期間満了後に、特別縁故者に対する相続財産分与の申立てを行いました。
 依頼者は、家庭裁判所における審判によって、特別縁故者であることが認められ、債務や他に特別縁故者の申立てもなかったことから、相続財産の全部を取得することが認められました。

 

 甥や姪、従兄弟のような割と近い関係にある親族でも、相続人になれるわけではありません。
被相続人と生前に何かしらの関係にあれば、特別縁故者としても財産分与は認められると思います。法人でも特別縁故者と認められることもあります。
 特別縁故者として財産分与を受けるためには、複数の段階を踏む必要があり、期間制限もありますので、弁護士に相談、依頼された方がいいと思います。

投稿者: 大西法律事務所

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